どうも、mahuyuchanです。今回は、注文していた矢倉名局集が届いたので、並べてみた5局からの感想を書きたいと思います。
旧式の矢倉
矢倉戦法の歴史は古く、江戸時代の頃からその元となる指し方が多かったようです。
当時は、現在のような矢倉囲い(金矢倉)を目指すよりも、雁木のように2枚銀で上部を確保する指し方が有力と考えられていました。
その後、時代は飛んで大山先生の頃になると、4六歩、5六銀型の矢倉が主流になったようです。
自分は、この形の矢倉のことは一切知らずに棋譜を並べたのですが、現在のスピード感を重視する矢倉とは異なり、じっくりと良さを求めていく感覚がかなり好みだと感じました。
5六にいた銀を6七に引いて銀矢倉を作ると同時に、金を5八から4七に運ぶことで、右辺の攻めの軸を作るあたりは、角換わりに似たものがある気がします。
また、この戦い方では、角は基本的には4手角で2六の位置に動かして使うことになります。
貴重な4手をここに使ってしまうのではもったいないという発想から、次第に指されなくなってしまったのではないかと思いますが、うまく角を運ぶことができれば、破壊力は抜群なので、自分の将棋にも取り入れられたら良いなと思います。
記譜を並べてみての感想は、大山先生強すぎというものに集約されます。
大山先生といえば振り飛車が有名ですが、若い頃は完全な居飛車党でした。
谷川先生しかり、羽生先生しかり、強い人は何をやっても強いんだなと思いました。
矢倉の新時代
ここまでは、4六歩から銀を腰掛ける指し方が有力視されていましたが、ここからさらに角の活用にスピード感をもたせる狙いから、5六歩を突く現代将棋に移行していきました。
5六歩を突くことで、角を引いて使う持久戦にも、銀を繰り出していく急戦にも対応できるため、非常に革命的な出来事だったのではないかと思います。
それ以外の内容としては、まだ並べていませんが、雀刺しを巡る攻防や、森下システムの台頭のあたりが気になっています。
また、自分は旧式の3七桂型を好んで指していますが、これを機会に、現代将棋の基本となる3七銀戦法もちゃんと勉強したいと思っています。
個人的には、急戦よりもじっくり組む将棋が好きなので、そういう流れの記譜をとくにたくさん並べようと思います。
また勉強が進み次第、学習した棋譜について紹介したいと思います。
573 total views, 1 views today
また矢倉が流行ってるみたいですね。
昔の矢倉と違って進化してるっていうことだけは理解できたんですが、実際難しいです…
昔流行ってた戦法がまた流行るかもしれないので、終わりましたとか安易に言ったらだめなんだなって勉強になりました。
どんなことでも絶対はないと思っておいた方が良いですね。
これから矢倉勉強して得意戦法にしたいです。