2023東大文系数学解答&講評

どうも、mahuyuchanです。
今回は、昨日実施された東大入試の文系数学講評です。
近年稀に見る易化と言われていますが、実際はどうだったのでしょうか。

目次

第1問

解と係数の関係を使って、与えられた式の最小値を求める問題です。

この問題、はっきり言って教科書レベルです。

何一つ捻りがなく、計算間違いにだけ気をつければ必ず答えに辿り着けます。

α+βとαβを使って必要な式を作る操作は、東大受験生に限らず全高校生が取り組んだことがあるはずです。

そしてその計算にも何一つ複雑な要素がありません。

最小値を出す段階では、おそらく文系の方は相加平均・相乗平均の関係を使うのでしょうが、私は理系なので微分でゴリ押しました。

本番ではまず間違いなく多くの受験生が完答したと思われます。

解答例はこちら↓

第2問

微分・積分の問題ですが、これまた誘導の通りに計算するだけで答えが出るハッピーセットです。

何一つ頭を使う要素がなく、計算間違いに注意することくらいしか気をつける点がありません。

発想力0で解ける最悪の問題だと感じました。

aの値で場合分けをする必要がありますが、東大受験生のレベルならば息をするように処理できるレベルです。

解答例はこちら↓

第3問

確率です。

東大の確率は難しい問題もあれば易しい問題もあるという印象です。

実際、自分が受けた2009年の確率はラッキー問題でした。

今年の確率はどうかと言うと、それにも増して簡単すぎるという印象でした。

まず、何一つ頭を使う要素がありません。

計算が不安ならば図示して内容を確認しても解けるようになっています。

何一つ捻りがない退屈な問題と言って良いでしょう。

解答例はこちら↓

第4問

空間図形です。

(1)は余弦定理を使えば瞬殺です。

一方、(2)は、体積を求めるのに必要な高さがすぐには求められないようにできています。

問題文で与えられている、四面体が球に内接しているという条件をうまく使う必要があります。

発想が必要ですが、計算自体は中学生でもできるため、難易度は例年に比べれば低い部類だと思われます。

解答例はこちら↓

総評

全体的に著しい易化の見られるハッピーセットでした。

数学が得意な受験生なら満点を取ることも容易いでしょう。

問4の(2)で落として、それ以外で計算間違いを少ししたとしても、合格者の平均点は60点を下回ることはないのではないかと思います。

逆に言えば、数学が苦手でこれすらできない受験生は、今回は数学で他の受験生に大きく引き離されて合格は絶望的という状況になっているはずです。

前回の記事で書いたたわしさんはおそらく得点できないグループに入ってしまったのではないでしょうか。

それにしても、東大がなぜこんなに簡単な問題を出したのか、その真意を知りたいところです。

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2 thoughts to “2023東大文系数学解答&講評”

  1. 東大数学が易化されたと聞いて気になっていました。
    早速回答例を出していただきありがとうございます。
    数学が苦手な人たちには幸運な年だったと思います。

    1. 数学が苦手な人は問題が簡単になっても得点できないので、周りとの差が開いて不利になりますね。

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