10月6日に行われました日本男子ボディビル選手権の結果速報と、個人的な感想を紹介します。
目次
優勝 木澤 大祐
木澤選手が優勝でした。
近年の審査基準になってきていそうな「均整が取れた美しいフィジーク」ではなかったかもしれませんが、圧倒的な絞りで見事に優勝を勝ち取りました。
若い選手が台頭してきていますが、経験から来る調整のうまさはまだまだベテランに分がありそうと感じさせる結果でした。
2位 嶋田 慶太
私を含む多くの方が優勝候補だと思っていたであろう嶋田選手は2位でした。
上体のボリュームやコンディションは文句のつけようがなかったです。
下半身は、3位の刈川選手が凄すぎましたが、決して弱点になっていたわけではないように思います。
木澤選手との差は、やはり鬼気迫るほどの仕上がりの差だったのではないでしょうか。
3位 刈川 啓志郎
今年のミスター東京が、初出場でいきなり表彰台に上がりました。
筋量豊富でかつセパレーションも凄まじい脚は彼の最大の長所です。
腕も非常に太く迫力がありますので、今後もトップ争いを繰り広げる有力な選手となりそうです。
4位 扇谷 開登
ステージに上がった途端、その尋常ではないバルクに驚きました。
仕上がり体重90kgで日本選手権の予選を通った選手はあまり記憶にありません。
デカいから絞れていないということもなく、迫力がかなりある選手でした。
ウエスト周りが少し他の選手より太いかもしれませんが、デメリットになる程ではないと個人的には思うので、来年以降はさらに完成度を挙げて順位も上げてほしいです。
5位 寺山 諒
扇谷選手と同じくバルク派の寺山選手が5位でした。
ウエストの太さを見せ方で改善したり、やや甘い仕上がりを詰めていけば、少しずつ順位が上がるのではないかと思いました。
今回の審査結果を見ていて、マッシブな選手を評価する流れがまた出てきたのかなとも思いました。
6位 加藤 直之
決勝進出常連だった加藤選手が久しぶりの復帰です。
沈黙していた選手が復活する場合は、どのよう体で出てくるか全く読めないのですが、見事に絞り切った素晴らしい体で登場されました。
まだまだ若い選手には負けないぞという気概を見た気がします。
7位 喜納 穂高
私のイチ押しだった喜納選手は7位でした。
上位の顔ぶれを見ると、筋量から来る重量感が足りずに順位が振るわなかったのかなと思いました。
非常にバランスが良く美しい体つきで憧れるのですが、ボディビルとい競技の中でさらに順位を上げるには、それだけでは難しいのかもしれません。
8位 杉中 一輝
アイアンマン10月号の中で、調整の失敗を嘆いていた杉中選手は8位でした。
ゲストポーズの動画を見た時は、ファイナリスト入りも厳しいのではと思いましたが、そこから盛り返してきたところは素晴らしいと思います。
まだ若い選手なので、この失敗でめげずにさらに頑張ってほしいです。
9位 木村 征一郎
ベテランの木村選手が9位入賞でした。
クラス別でも盤石の優勝を果たしており、全日本選手権での入賞も間違いないだろうと思っていました。
身長的にここからさらに筋量を増やして戦っていくのは難しそうなので、順位を上げるには別の工夫が必要かもしれません。
10位 吉岡 賢輝
順位をグッと上げてくると予想していた吉岡選手ですが、定位置となりつつある10位でした。
本人も10位を定位置にしたくないと動画か何かで言っていたと思います。
素人目には、仕上がりがもう少し進むと変わるように見えますが、なかなか改善できないのは、やはり体質の部分もあるのでしょうか。
11位 須山 翔太郎
トップの常連だった須山選手がまさかの11位です。
これが世代交代ということなのでしょうか。
バルクは決して負けていなかったとは思いますが、審査員から見た時のコンディションで評価が落ちてしまったのかもしれません。
12位 江川 裕二
ジャパンオープン優勝の江川選手が12位に滑り込みました。
皮膚の薄さからくるコンディションの良さは、トップ選手に混じっていても見劣りしなかったです。
おまけ
合戸選手、須江選手がついに決勝に残れませんでした。
美を基準としたものに審査が移行しているのは、この2名には逆風なのかもしれません。
しかし、扇谷選手や寺山選手のようなマッシブな選手も評価されていたので、まだ審査の傾向が見えてくるには時間がかかりそうです。
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