部分痩せはできる?東大卒ボディビルダーが科学的に解説

どうも、mahuyuchanです。今回は「部分痩せ」について見ていきましょう。部分痩せは可能かというテーマを、科学的に解説していきます。

目次

部分痩せの科学

部分痩せはできない派の意見

はじめに、部分痩せはできない派の意見について触れていきたいと思います。

人間の体は、安静時には、体に蓄えられた脂肪1対1の割合で消費して、活動に必要なエネルギーを得ています。

以下の記事でも触れているのでご参照ください。

糖が主に蓄えられているのは筋肉と肝臓であるのに対し、脂肪は内臓脂肪皮下脂肪という形で全身に蓄えられています。

内臓脂肪はその名の通り内臓周辺に蓄えられているのに対し、皮下脂肪は全身に存在します。

部分痩せができない派の意見は、脂肪が燃焼されるときは、この内臓脂肪と皮下脂肪が全身から満遍なく供給されるという考え方に基づいています。

ジョギングを続けて脚が細くなったと感じる場合でも、それは脚だけが細くなったのではなく、全身が等しく細くなっているということです。

日常生活有酸素運動のみの脂肪燃焼を考えるとこのような結論になりますが、ここで筋トレのことを考えると少し意見が変わってきます。

脂肪の燃焼は全身で満遍なく起こるため、部分的に痩せることはないという意見でした。

部分痩せはできる派の意見

部分痩せができる派の意見で重要となるのは筋トレの有無です。

このホルモンの中で特に脂肪の分解に関わるのが、成長ホルモンアドレナリンになります。

成長ホルモンとアドレナリンについては以下の記事で解説しています。

成長ホルモンやアドレナリンによって脂肪は分解され、体内で燃焼可能な遊離脂肪酸という物質に変わります。

成長ホルモンやアドレナリンなどのホルモンの働きで脂肪が分解されるのですね。

部分痩せが可能という意見は、この成長ホルモンやアドレナリンの働きが、筋トレをした部位に特に強く起こる可能性があることに基づいています。

すなわち、腹筋をすれば、お腹周りに成長ホルモンやアドレナリンなどの脂肪を分解するホルモンの働きが集中し、結果として、その部位の脂肪減少につながるということです。

注意したいのは、脂肪の分解と燃焼は異なるという点です。

脂肪をグリセリン脂肪酸(血中に漂う脂肪酸を遊離脂肪酸と言います)に切断して分ける働きが分解で、分解後の脂肪酸をエネルギーとして消費する働きが燃焼です。

つまり、成長ホルモンやアドレナリンの機能により脂肪を分解したとしても、それを消費する運動を行わなければ、再び脂肪となって体に蓄積されてしまうというわけです。

そこで有効となるのが有酸素運動を筋トレと組み合わせることになります。

詳細は下記の記事の中で解説していますが、筋トレ→有酸素運動の順番で行うと、脂肪燃焼を強く進めることができます。

部分痩せさせたい部位の筋トレを行うことでホルモンの刺激を集中させ、その後に有酸素運動で脂肪を燃焼するのが有効なようですね。

筋トレのもう1つのメリット

筋トレを行った部位の脂肪が優先的に分解される可能性があり、それにより部分痩せはできるという意見に触れましたが、筋トレには別の観点からも部分痩せを実現する機能があります。

筋トレを行って筋肉が増えてくると、体型に立体感が出てきます。

これは背中の筋肉お尻の筋肉に顕著で、これらの筋肉が発達してくると、いわゆるスタイルがよくなってきます。

筋トレの効果には、筋トレの刺激が入った部位の脂肪を分解しやすくすることだけでなく、このように、見た目を改善することも期待できます。

女性の場合で言えば、背中の筋肉が発達することでくびれが強調されたり、お尻の位置が高くなることで脚が長く見えたりすることなどが挙げられます。

男性の場合は、背中の筋肉が発達することによって逆三角形のシェイプが手に入ることが例になるでしょう。

また、背中の筋肉を鍛えることで姿勢が良くなれば、それだけで代謝が上がり、脂肪がさらに燃焼されていくという効果もあります。

筋肉がつくことで、その部位の太さは増加するものの、全身のメリハリがよくなることで、以前よりも全身のイメージは改善するようになります。

これが、筋トレが別の観点から部分痩せに関与する仕組みとなります。

筋肉が増えることで体にメリハリが出てくると、結果として特定のパーツが引き締まって部分痩せしたように見えてくるということですね。

まとめ

今回は部分痩せができない派の意見とできる派の意見に触れました。

仮に部分的な脂肪の分解が起こらなかったとしても、筋トレによってメリハリのある体を手に入れることが、結果として部分痩せと同様の効果を視覚的にもたらすことがご理解いただけたかと思います。

女性は筋トレと聞くと、筋肉がつくことでゴツゴツした体になることを気にする傾向がありますが、そこまで筋肉を発達させることは非常に難しいです。

是非筋トレをダイエットに取り入れて、部分痩せを目指してみてください。

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2 thoughts to “部分痩せはできる?東大卒ボディビルダーが科学的に解説”

  1. 食事制限や有酸素運動だけだと全身が痩せてしまうのが気になっていました。筋トレでメリハリのある体を目指したと思います。

    1. 有酸素運動も筋肉を使うので、食事制限だけよりは効果的だと思います。
      筋トレで筋肉量が増やせるとなおいいですね。

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