どうも、mahuyuchanです。
これまではボディメイク関連の記事がほとんどでしたが、今日から、元東大生という経験を活かして、大学受験関連の情報も発信していきたいと思います。
第1回は、東大合格を目指して勉強に励んでいるたわしさんの成績まとめです。
目次
そもそもTAWASHIさんとは?
東大受験を目指す人ならば、その名前を聞いたことはあるかもしれませんが、世間的な認知度合いはどのくらいなのか分からないので、まずは簡単にTAWASHIさんについて紹介します。
2018年から2019年にかけて放送されたアベマTVの企画で、売れない芸人を東大に合格させてスターにするというテーマで、堀江貴文を筆頭に何名かが東大受験に挑戦する「ドラゴン堀江」という番組がありました。
その中で、勉強が趣味であり、もっとも東大合格に近い男と呼ばれたのがTAWASHIさんでした。
残念ながら企画の中では合格することができなかったのですが、その後も、合格を目指して自主的に勉強を継続しています。
なお、2021年にお笑い芸人を引退したことを発表していますので、この記事では呼びやすい「たわしさん」という呼び方を使用させていただきます。
TAWASHIさん以外にも2名の方が受験しましたが、その2人は足切りを突破することもできませんでした。
2018年度成績まとめ
センター試験
- 社会(日本史・世界史)180/200
- 国語 174/200
- 英語(リーディングのみ)131/200
- 理科(生物基礎・地学基礎)67/100
- 数学(1A・2B)136/200
- 合計 688点
wikipediaにある数字と異なっている部分がありますが、本人のYouTubeを元に修正した数字を記載しています。
この点数を見る限りだと、社会と国語に関しては、並の東大受験生と比べても遜色ない数字のように思います。
一方で、英語、理科、数学に関しては、短い受験勉強期間では得点を伸ばすだけの実力をつけることができなかったのだと予想します。
東大入試本番
- 国語 67/120
- 外国語 47/120
- 数学 28/80
- 日本史 20/60
- 世界史 31/60
- 合計 193点
センター試験の方では良くできている科目もありましたが、やはり短期間の勉強では、東大入試本番で得点できるだけの実力は身につかないようです。
東大の文系の場合、科類によって若干の変動はありますが、本番の試験では250/440ほどの得点が合格最低点の目安になります。
※東大換算でセンター試験の得点が100点分あった場合です。
そのことを考えると、本番の試験だけで言っても、あと60点は足りていなかったということになります。
この成績を受けて、たわしさんはもう一度東大受験に挑戦することを宣言し、独学で1年間勉強をしました。
2019年度成績まとめ
7月東大入試プレ
- 英語 55/120
- 国語 42/120
- 数学 14/80
- 世界史 36/60
- 日本史 21/60
- 合計168点
- 判定 D
自主学習を始めて最初に受けた模試の結果はD判定でした。
全体的に得点が低いですが、特に目を引くのは数学です。
たわしさんは数学が大の苦手なようで、今後も常に数学には苦しめられることになります。
逆に、暗記でなんとかなる科目は得意なようで、この時の模試でも、世界史は偏差値60台です。
10月東大本番レベル模試
- 英語 68/120
- 国語 49/120
- 数学 16/80
- 世界史 32/60
- 日本史 23/60
- 合計188点
- 判定 E
7月の東大模試から3ヶ月後に受けた模試では、点数自体は上がったものの、判定はE判定に下がりました。
もっとも、模試を主宰している塾によって判定の基準は異なるので、DからEに下がったので合格可能性も下がったと単純には判断できません。
とはいえ、東大合格を狙うには得点があまりにも低すぎることには変わりありません。
足を引っ張っているのは国語と数学というところでしょうか。
東大受験では、英国数のうちの2つが得意だと一気に合格率が上がりますが、たわしさんの場合はどれも得意ではないので、なかなか厳しい状態がこの先も続きます。
10月全統マーク模試
- 英語 194/200
- 数学1A 80/100
- 数学2B 78/100
- 国語 158/200
- 生物基礎 41/50
- 地学基礎 35/50
- 日本史 78/100
- 世界史 89/100
- 合計 753/900
- 判定 D
このマーク模試の結果は、決して高得点とは言えないものの、このくらいの点数で東大に特攻する人もいるよねくらいの点数です。
他大を受ける場合であれば、8割の得点ができていればほぼ安心ですが、東大に合格する学生はほぼ9割を取ってくると聞いたことがありますし、自分も実際に812点で東大に合格しています。
それでも、前回のセンター試験本番よりは大きく点数が伸びていて、勉強の成果が出ているとは言えると思います。
センター試験(自己採点)
- 世界史 94/100
- 日本史 95/100
- 国語 179/200
- 英語 149/200
- 数学1A 49/100
- 数学2B 67/100
- 生物基礎 34/50
- 地学基礎 44/50
- 合計711点 → 開示は715点
このセンター試験の結果を見ると、たわしさんは暗記は得意かと思いきや、それも自分の興味がある分野に限られるということが分かります。
世界史や日本史は安定して高得点が取れていますが、同じように暗記をすれば得点が望めるはずの生物基礎や地学基礎の点数は低いままです。
また、数学の得点が改善していないことからも、自分の苦手な科目や嫌いな科目の勉強は避けてしまっているのではないのかということが窺えます。
東大入試本番
- 国語 63/120
- 外国語 60/120
- 数学 10/80
- 日本史 39/60
- 世界史 31/60
- 合計 203点
東大入試本番の成績は、昨年から10点アップしましたが、まだまだ合格には遠いです。
数学があまりにもできていないことに加え、英語と国語のどちらも得意科目にできていないことが敗因に思われます。
日本史や世界史は好きな科目で勉強時間をかけた結果が出ていると思うので、英数国に関しても、真剣に向き合えればまた結果は違ったかもしれません。
この結果を受けてたわしさんはさらに3回目の東大受験を決意します。
そして3回目の受験においては、2回目とは異なり、塾に通っての勉強も始めました。
2020年度成績まとめ
8月東大実践模試
- 英語 64/120
- 数学 24/80
- 国語 46/120
- 日本史 27/60
- 世界史 22/60
- 合計183点
- 判定 C
数学を筆頭に、英語と国語も点数が伸びていないことが気になりますが、模試の難易度自体も難しかったようで、判定はC判定でした。
駿台の東大実戦は難しいことで有名なので、夏にC判定でも、その後の勉強次第では巻き返せることもあるかもしれませんが、たわしさんの場合は何しろ3回目の東大受験なので、伸び代があるかどうかは微妙なところです。
自分は高校3年生の時の夏の東大実戦は、あと1点でA判定のB判定でしたが、その後の冬の東大実戦はC判定まで下がったので、判定にはあまり一喜一憂しない方が良いかもしれません。
共通テスト(自己採点)
- 世界史 95/100
- 日本史 97/100
- 国語 164/200
- 英語リーディング 77/100
- 英語リスニング 66/100
- 数学1A 47/100
- 数学2B 81/100
- 生物基礎 47/50
- 地学基礎 35/50
- 合計709点 → 開示は705点
2020年から、センター試験が共通テストに変わりました。
自分も英語、国語、数学、生物を解いてみましたが、問題の傾向が大きく変わった部分はあるものの、受験生の上位層にはほとんど影響はないだろうという印象でした。
すなわち、東大合格を狙う受験生は、当たり前のように9割の得点を取ってくるということです。
このことを考えると、たわしさんの8割に満たない点数は非常に心許ないです。
東大の合格判定では、センター試験や共通テストの点数は、900点から110点に圧縮されるので、その影響は小さくなりますが、それでも8割の受験生と9割の受験生では、およそ11点分の差が出るため、馬鹿にはできないです。
点数を個別に見ていくと、暗記科目でなおかつ興味の対象だと思われる歴史系は高得点できているものの、実力のなかった英語はボロボロで、数学はそれよりもさらに悪いという結果でした。
正直なところ、自分からすると、本当にこの人は対策したのかなという点数に思えてしまいます。
東大入試本番
- 国語 55/120
- 外国語 59/120
- 数学 38/80
- 日本史 42/60
- 世界史 39/60
- 合計 233点
前回の本番の試験よりも30点上がりましたが、それでもまだ不合格でした。
この成績を見ると、数学は相当に当たりを引いた点数であり、次に同じような点数を取るのはなかなか大変だと思うため、できればここで決めてしまいたかったというように感じます。
日本史や世界史は他の合格者の点数と比較しても遜色ないと思いますので、やはり国語と英語のどちらも得意科目にできなかったことが敗因なのではないかと思います。
本人も英語ができなかったことを後悔していましたので、それを反省して次回につなげていってほしいです。
この後、受験を継続するかは考えてから発表すると言っていましたが、結局もう一度挑戦することに決めました。
2021年度成績まとめ
6月東大本番レベル模試
- 英語 64/120
- 数学 39/80
- 国語 65/120
- 日本史 31/60
- 世界史 39/60
- 合計238点
- 判定 A
この本番レベル模試ではよく得点できているように思います。
英語のみ偏差値が50程度でしたが、それ以外は60台を取れていて、この調子で学習を継続できれば、合格も見えてきそうという印象です。
とはいえ、数学の不確定要素はまだまだ大きいように感じますので、そこを安定させられるかどうかが合否に大きく関わると予想します。
8月共通テスト模試
- 世界史 98/100
- 日本史 91/100
- 国語 130/200
- 英語リーディング 87/100
- 英語リスニング 83/100
- 数学1A 64/100
- 数学2B 61/100
- 生物基礎 30/50
- 地学基礎 20/50
- 合計664点
- 判定 D
東大本番形式の模試がよくできたと思ったら、共通テストの方はまたボロボロになるという結果でした。
世界史や日本史の勉強については、現状をキープするような学習法に切り替えて、英数国を1点でも伸ばすような方針に切り替えないと、なかなか安全圏にたどり着くことができないように思います。
何回も勉強しているはずの生物基礎や地学基礎の点数が極めて低いことも気になります。
8月東大実戦模試
- 英語 88/120
- 数学 30/80
- 国語 52/120
- 日本史 17/60
- 世界史 24/60
- 合計211点
- 判定 A
この模試では、英語が非常に良くできていて、それに引っ張られる形でA判定を取っています。
本人は、6月の東大模試の結果を踏まえて、夏までに英語の実力を高めようと考えていた成果だと動画で言っていますが、個人的には、それほど短期間で成績が伸びることはありえないため、まぐれではないかと思ってしまいます。
とはいえ、A判定を取ったことには変わりはないため、これでたわしさんも自信がついた部分があったのではないでしょうか。
8月東大本番レベル模試
- 英語 83/120
- 数学 21/80
- 国語 67/120
- 日本史 24/60
- 世界史 38/60
- 合計233点
- 判定 C
この模試を解説する動画の冒頭では、この1年に受ける模試は全てA判定を取る勢いで行きたいと言っていましたが、残念ながら結果はC判定でした。
偏差値を見ると、苦手な数学が足を引っ張ったことに加え、本来なら得意であるはずの日本史も、平均点と同等の点数しか取れなかったことが分かります。
たわしさんの場合は、得意の社会でどれだけ稼げるかが合否に大きく関わると思うため、数学に見切りをつけるのであれば、その分も社会で稼ぐくらいの実力を養う必要があります。
8月東大オープン
- 英語 73/120
- 数学 27/80
- 国語 59/120
- 日本史 23/60
- 世界史 37/60
- 合計219点
- 判定 A
河合塾が実施している東大オープンは、良い判定が出やすいことで有名です。
たわしさんも数学が平均点を下回る結果でしたが、それでもA判定を取れています。
ここからさらに合格率を高めるには、やはり英語か国語のどちらかを強化して、圧倒的な点数を取れるようにしたいところです。
個人的には、国語は採点基準も分からず、あまり高得点を取れるようになる印象がないため、英語に時間をかける方が良いと思って学習していました。
第1回駿台ベネッセ共通テスト模試
- 世界史 95/100
- 日本史 82/100
- 国語 195/200
- 英語リーディング 62/100
- 英語リスニング 68/100
- 数学1A 88/100
- 数学2B 86/100
- 生物基礎 32/50
- 地学基礎 37/50
- 合計745点
- 判定 C
続いては共通テスト模試です。
今回は、いつもの傾向とは異なり、数学では大きく失点しなかったものの、英語や理科の得点率が低く、合計点もあまり伸びない結果となりました。
文科3類の足切りは、近年だと750点だったこともあるため、本番でこの点数だと、足切りになる可能性を考えて出願できなくなる可能性があります。
傾向はやや特殊とはいえ、難易度は東大入試本番とは比べ物にならないほど簡単であるため、安定して9割の得点ができるようにしたいところです。
10月東大本番レベル模試
- 英語 70/120
- 数学 24/80
- 国語 57/120
- 日本史 37/60
- 世界史 33/60
- 合計221点
- 判定 C
8月の本番レベル模試に続き、2回目のC判定となりました。
やはり数学が大きく足を引っ張っていることに加え、英語と国語のどちらでも得点を稼げていないことがネックです。
日本史と世界史に関しても、偏差値を見る限りでは大きく他の受験生に差をつけるほどの点数ではなかったようですので、なかなか厳しい判定になってしまったのだと思います。
第2回東大実戦模試
- 英語 56/120
- 数学 14/80
- 国語 35/120
- 日本史 18/60
- 世界史 28/60
- 合計151点
- 判定 D
一番最近の動画で発表された成績が、この東大実戦模試になります。
前回の東大実戦模試ではA判定でしたが、今回は一気に転落してD判定となっています。
世界史だけよくできていたようですが、それ以外の科目はボロボロで、特に国語の偏差値の低さが目立ちました。
模試の判定で一喜一憂しないことが大事と書きましたが、たわしさんのように何浪もしていて、高い水準を維持することが不可欠という場合には、このような低い判定を取った場合には大いに反省しないといけないと思います。
動画で発表されている成績報告はここまでです。
たわしさんが合格するためには?
私は理科2類に入学しているので、文系の細かいことは分からないのですが、文理共に言えるのは、英語を得点源にする必要があるということです。
前述の通り、国語は採点基準が不明瞭で、対策をした分だけ点数が返ってくるとは言い難い部分がありますが、英語はたくさん練習すれば得点の伸びを実感しやすいです。
特に、自由英作文やリスニングは、重点的に対策すれば満点も狙える分野なので、そこは絶対に落とさないように意識してほしいです。
それ以外では、苦手の数学を少しでも底上げすることを考えてほしいです。
動画で話している内容を聞いていると、たわしさんは、数学は解法を暗記するものだと思っている部分があるようですが、それでは東大の問題はなかなか解けるようになりません。
テキストにあるような典型問題が東大で出題されることはなく、それらの解法を柔軟に組み合わせながら、未知の問題を解くことができるかどうかを見る問題が多数を占めています。
その対策を行うためには、問題を見て解法を暗記するのではなく、時間をかけてもいいので、たくさん考えて問題に食らいつく力を養うことが重要になってきます。
残った時間でそれを達成するのはなかなか大変だと思いますが、これが理解できない限りは東大数学で高得点が取れるようにはならないと思います。
社会はある程度できているので、英語の点数を安定させつつ、少しでも数学で得点がもらえるようにしたいところです。
たわしさんの合格可能性は?
最後に、私が思うたわしさんの合格可能性を発表します。
可能性はズバリ30%と予想します。
ばらつきがあるとはいえ、模試でA判定を取っているのは事実なので、模試の時の力が発揮できれば合格することは十分ありえます。
しかしながら、そのためには、共通テストでも高得点を取って、本番でも高得点を取るという二重の関門をクリアする必要があります。
そんなところと、数学の完成度の低さを考慮して、今回は合格可能性を30%と予想してみました。
前回の受験までに比べれば、随分と合格も見えてきた印象です。
2022年の結果
2022年の東大受験の結果については、以下の記事をご覧ください。
追記
5回目の受験の際に気をつけないといけないことを書きました。
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たわしさんの記事ありがとうございます。
たわしさんのことはドラゴンホリエあたりからずっと見守ってきたので、今年こそは合格してほしいと思っています。最近の動画で発表された東大模試の結果が悪かったので気落ちされてるんじゃないかと心配しています。たわしさん自身どのように勉強したらいいか迷走してるのかなと思う部分もあるので、このように的確なアドバイスをしてもえる方が身近にいれば良い結果が出るのではないかなと思っていました。
合格率は30%ということなのであきらめずに見守りたいと思います。
共通テストさえ突破できれば、東大の試験でまるっきり歯が立たないということはないと思っています。
残り2ヶ月頑張って欲しいです。