どうも、mahuyuchanです。
今回も、普段のトレーニング記事とは異なって、自分の東大受験経験を活かした記事になります。
本気で東大を目指す高校1年生は、何を押さえておく必要があるかについて解説します。
目次
私が高校1年生だった時
「東大現役合格はどれだけ大変か」の記事にも書きましたが、自分が真剣に勉強始めたのは2年生の冬で、さらに、東大を志望したのは3年生の5月という遅さでした。
このペースは、東大志望者の中では相当遅いと思われ、合格するためにはかなりの苦労を要しました。
特に、1年生の頃にほとんど勉強していなかったことが悔やまれます。
この頃にしっかりとやるべきことを行っていれば、3年生になって焦ることもなく、それほど無理のないペースで学習を続けて普通に東大に入れたと思います。
そういうわけで、自分が勉強しなかったことの教訓についてこの記事ではまとめていきます。
勉強は積み重ねが大事で、急に頑張ろうとしてもなかなか成績は上がってくれません。
1年生は英語の学習で何を意識するか
ここから本題です。
東大合格を本気で目指す場合に、高校1年生はどの程度の学力を有する状態を目指すべきかについて書いていきます。
英単語は人それぞれ
英語の学習と切っても切り離せないのが単語学習だと思いますが、個人的には、東大受験をするだけならば、難解な単語は覚えなくても良いと思います。
東大の入試では、難しい単語が分かっていないと文章が読めないというよりは、簡単な単語が、要所要所でどのような使われ方をするかが分かっていないと内容が理解できないという問題が多い印象です。
私自身は、単語帳を使う単純な暗記作業が大嫌いだったので、受験生の間は真面目に単語を勉強した記憶がありません。
単語を覚える際には、長文や文法問題の中で出てきた分からない単語を、それが使われていた前後の文の意味と合わせて記憶するようにしていました。
こうすると、実際の文章の中で単語がどのように使われるのかも覚えることができるので、やや実戦的かと思っていました。
とはいえ、普通の人はやはり単語帳である程度の語彙力をつける必要があると思います。
市販されているメジャーな単語帳を、1年生の終わりまでに1冊完璧にするようなイメージを持つと良いのではないでしょうか。
暗記が苦手な学生は、様々なやり方を試して、なんとかそれを乗り越えていく必要があります。
文法を完璧にする
私は英語学習の一番の基本は文法の完璧な理解にあると思っています。
もちろん、スピーキングやリスニングといったより実践的な英語の力については、文法の理解が伴わなくても習得できる可能性はありますが、大学受験で点数を取るという観点では、文法の理解は避けることができません。
学生を指導していると、3年生の時点でも、まだ文法の理解が曖昧という場合が非常に多いです。
このような場合は、文法を初めから学習し直すことになるのですが、その分、長文読解の学習に割ける時間は少なくなり、結果として、入試レベルの長文を読み解くだけの実力を付けられずに試験当日を迎えてしまうというわけです。
このような状態を避けるという意味でも、1年生の段階で文法は完璧にすることを目指します。
文法の学習は、学校で購入すると思われる文法の参考書を中心に進めていきます。
現在は、NextStage、Vintageなどを採用する学校が多いです。
他にも文法のまとめとなる参考書はたくさんありますが、どれも内容は似たり寄ったりなので、構成が気に入ったり見やすいと思ったりしたものを選べば良いと思います。
自分の場合は、学校で買ったアップグレードというテキストを使っていましたが、今も販売されているかは分かりません。
使う参考書が決まったら、あとはそれがボロボロになるまで繰り返し学習を継続します。
これらのテキストは、実際の入試問題に即した形式で問題が載っているので、それほど退屈せずに進めることができると思います。
赤シートで解答を隠しながら問題を解き進め、分からなかったものについては解答と解説を読んだ後にチェックをつけます。
ある程度進んだら、最初に戻ってチェックのついたものが理解できているかを再び確認します。
重要なのは、繰り返し学習し続けることです。
人間の記憶は、ちょっとやそっとでは長期化しないので、莫大な回数の反復作業で、記憶を完璧なものにする必要があります。
もっとも、中には一度読んだだけで内容を全て理解できるような学生もいるようですが、そういったパターンは例外なので、凡人が東大を目指す場合は、反復練習を勉強の基本に据えてください。
学習の目標として、入学後半年くらいまでにおおよその内容を完璧にして、あとは、そこから受験までは、ちょくちょく内容を確認して記憶を高い状態に保つことが挙げられます。
自分は前述のアップグレードを受験まで毎日解き続けました。
長文読解はMARCHレベルはできて当然
東大合格を目指すのであれば、長文読解も1年生の段階で高い水準にあるようにしたいです。
自分は難関国私立高校を受験するために、中学生の段階で高校レベルの長文読解を行っていました。
それゆえに、入学後も読解問題で苦労することはなかったのですが、これを踏まえると、少なくとも1年生の終了時点で、MARCHレベルの読解問題なら合格点を取れるような学力を養う必要があると考えます。
ある程度の進学校の学生ならば、毎日学習することを怠らなければ十分に達成できると思いますが、そうでない場合は、まずは日大レベルの長文を読めるようにすることから始めることになると思います。
長文のテキストは書店で様々なものが販売されていますが、本格的に長文を読んだ経験がない学生は、解説が充実しているものを選ぶと良いでしょう。
候補としては、レベル別英語長文問題ソリューションや英語長文ハイパートレーニングなどが考えられます。
英語長文の学習方法が分からないという方は、私がオススメする以下のやり方を試してみて欲しいです。
①特に制約を設けずに問題文を読み、設問に答えるが、辞書は使わず、分からない単語には下線を引いておく。
②採点後、解説を読み、それぞれの設問の解答の根拠について理解する。
③分からなかった単語の意味を調べる。
④文章全体の訳をノートに書く。
⑤テキストに記載されている本文訳と自分の訳で異なる部分がないかどうか添削する。
⑥文章がすらすら読めて、内容が自然に頭に入るまで音読を繰り返す。
このやり方で一番効果があると思うのが、④の文章全体の訳を書く作業です。
私は中学時代に塾でこれが宿題になり、毎回A4で2ページほどの分量の文章の訳を書いて添削してもらっていました。
これにより、長い文章でも怯まずに訳していくことができるようになりました。
また、受験生は正しい日本語を用いて訳を作ることができないことが多いので、普段の学習からそれを意識するようにできると、本番の入試で和訳が出た場合にもうろたえることがなくなります。
長文の学習で重要なのは、文章を正しく訳すことと、何度も文章を繰り返し読むことで素早く意味を把握できるように訓練することです。
リスニングは後回し
リスニングについては、1年生の段階で急いで学習する必要はないと思います。
私は東大受験を決めた段階で、駅から高校までの片道20分は英文を聞く時間と決めて毎日リスニング練習を続けましたが、それで十分間に合いました。
1年生の段階でリスニングを勉強する時間があるならば、その時間は長文読解に回した方が効率的だと思います。
ちなみに、東大のリスニングは120点満点中で30点分のウエイトを占めています。
問題文は長いですが、内容自体はそれほど難しいものではないので、しっかりと対策をして30点を確保できるようにすると、合格がグッと近くなります。
毎日英文を聞く習慣をつけた結果、センター試験本番のリスニングは満点で、東大の二次試験も2問間違い程度でした。
まとめ
東大志望の1年生がやるべきことは以下のようになります。
- 文法を完璧にする
- MARCHレベルの読解問題で合格点を取れるようにする
勉強の才能がある学生ならば、3年生の最後の1年間で合格レベルまで達するかもしれませんが、そうでない学生が本気で東大を目指すならば、これくらいの目標がちょうど良いと思います。
英語は東大の二次試験の中では比較的高得点が取りやすい科目なので、早めに得意科目にすることができると、その後の受験計画が容易になります。
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東大合格を目指すための英語の勉強方法について教えていただきありがとうございます。
長文読解は一年生からしっかり勉強しておくことが大切なんですね。
自分は文法理解と単語をしっかり勉強しておくことで自然に長文もすらすら読めるようになると勘違いしていました。
残念ながら高校一年生には戻れませんが、紹介していただいた参考書を入手して勉強し直してみようと思います。
ここで紹介した長文のテキストは本当に基礎のものなので、もしかしたら物足りないかもしれません。
コメントのお返事ありがとうございます。
基礎からやり直ししたいと思っていましたのでテキストのご紹介助かります。
また、数学も一からやり直ししたいと思っています。
数学はどのように勉強されたのでしょうか。
ブログに体験談など書いていただけると嬉しいです。
数学は苦手だったので参考になるか分かりませんが、一応記事にします。