どうも、mahuyuchanです。
先日、パーソナルトレーナーの資格であるNSCA-CPTに合格しました。
これから受験を考える方のために、合格するための勉強法を紹介します。
目次
NSCAとは?
NSCAとは、全米ストレングス&コンディショニング協会の頭文字を取った団体名で、パーソナルトレーナーとして活動するために持っておくべき資格の一つとされています。
公式に発表されている合格率は65%なので、それほど簡単なテストではないですが、かといって、難しすぎてほとんど合格者が現れないという感じはしません。
国内でパーソナルトレーニング活動をする場合に、特定の資格を持っていることは必ずしも必須にはならないですが、ジムなどと契約して活動する場合は、所持が求められることがほとんどなので、これからパーソナルトレーナーとして活動することを考えている方は、取得する必要がある資格の一つだと思っておいてください。
NSCA-CPT以外にも、国内で認められているトレーニング機関があるので、それらの資格を取ることでも、パーソナルトレーニング活動行いやすくなります。
試験を受けてみての感想
今回、試験を受けて感じたのは、協会が購入を推奨するテキストや、ネット上にある予想問題集の学習で十分に対応できる問題と、自身がある程度トレーニングに習熟していないと解答できない問題があることです。
NSCA-CPTの試験問題は、主に以下の4つのセクションから構成されています。
- クライアントの面談/評価
- プログラムデザイン
- エクササイズテクニック
- 安全性、緊急対応、法的問題
これらのうち、「クライアントの面談/評価」と「安全性、緊急対応、法的問題」に関しては、テキストをしっかり学習すれば満点近く得点することができますが、「プログラムデザイン」と「エクササイズテクニック」に関しては、トレーニング経験の有無がスコアに大きく影響してくるように思います。
以下に、各セクションの概要を記します。
クライアントの面談/評価
このセクションでは、パーソナルトレーナーとして勤務する際に、クライアントとどのようにセッションを進めていくかが問われます。
具体的には
- 初回面談で実施する項目
- 初回面談の流れ
- 面談実施後の体力テストの実施
- 健康調査票の分析
などがテーマとなります。
これらの内容は、公式に販売されている問題集にも十分な量の例題がありますし、テキストにも詳しく記載がありますので、しっかりと勉強すれば失点を少なくできるセクションだと思われます。
この分野は基本的にはテキストからしか出題されないので、どのような問題が出題されやすいかをよく研究すると良いでしょう。
プログラムデザイン
プログラムデザインの章では、様々な背景を持つクライアントに対して、トレーナーが学んだ知識を用いながらどのように対応するかが問われます。
問題集やテキストには、プログラムデザインの際に注意すべき対象となるクライアントの種類がいくつか書かれていますが、実際に試験を受けてみると、それらとは合致せず、自分で状況を考えて答えを出す必要がある問題も見受けられました。
また、トレーニングに関する広い知識がないとなかなか解答に辿り着けないと思われる問いも散見されたため、トレーニング歴が浅い受験者は大きく失点する可能性があるとも言えそうです。
予想問題集に載っているパターンは必ず暗記する必要がありますが、それ以外の要素を持つクライアントに関する問題が出題される可能性があることは承知しておく必要があります。
エクササイズテクニック
エクササイズテクニックのセクションでは、文章で書かれたトレーニング法の誤りを正したり、短い動画を見た上で、その動画の誤りを指摘したりする問題が出題されます。
自分のように、10年以上もトレーニングをしている身からすると、一見しただけで誤りのあるフォームや記述は見分けられますが、やはりトレーニング経験が浅いと対応するのは難しいと思われます。
公式から販売されているテキストには、代表的なウエイトトレーニング種目の解説が写真付きで載っていますが、説明文章から実際の運動の状態を想像するのはかなり苦戦するような書き方となっているため、これだけで対策を完璧にするのは大変です。
また、自分はウエイトトレーニングに関してはある程度の知識を持っていますが、プライオメトリックトレーニングやパワー系種目に関する知識はそれほど持っている方ではないため、実際の試験では、これらの出題に苦戦しました。
スコアを見ると、43点満点で38点となっていますが、試験時間中に自己採点をした感じでは、プライオメトリック系で答えの分からなかったものがある程度あったので、そこで失点したことは明らかだと思います。
トレーニング経験があっても失点する可能性があるため、トレーニング経験の浅い受験者は、この分野で高得点を取ろうと考えるのは危険だと思われます。
トレーニング経験が豊富な受験生は高得点を狙いやすいですが、テキストで勉強しているだけのような受験生は、大きく失点する可能性もあると思っておいた方が良いです。
安全性、緊急対応、法的問題
安全性、緊急対応、法的問題では、基本的にテキストに書かれている内容を覚えておけば高得点が取れます。
注意が必要なのは、緊急時の対応は、一番ボリュームがあって分厚い公式テキストには記載がなく、付属となるようなテキストを別に買わないと対策できない点です。
出題量は少ないので、最初から切ってしまっても良いとは思いますが、万全を期す場合は、追加のテキストの購入も考えるべきでしょう。
それ以外には
- 施設における器具の配置法
- 施設の清掃について
- 事故が起きた場合の過失の有無
などが出題されます。
このセクションはテキストをしっかり学習すれば高得点が取りやすいです。
高得点で合格するための勉強法
今回の試験で私は、140点満点中124点で合格しました。
合格最低ラインが97点だったので、かなり余裕を持って合格できたことが分かります。
合格さえしてしまえば、何点取ったかは重要ではなくなりますが、勉強を進める過程では、できるだけ高得点を目指すことで合格の可能性を高められると思います。
そこで、私が受験にあたってどのように勉強を進めたかを紹介します。
公式テキストを丁寧に読む
NSCA-CPTに絶対に合格したいと考える受験生は、高額にはなりますが、公式テキストを必ず買った方が良いです。
その理由として、公式から販売されている問題集や、ネットにある予想問題を解いていく際に、必ずそれらを読んだだけでは納得できない問いに出くわすためです。
そのような場合に、この公式テキストで対応する部分を探して学習し直すことで、理解をより確実なものにできます。
非常に細かい内容まで網羅された良いテキストであることは事実ですが、分量があまりにも多いという欠点もあります。
試験によく出る範囲は決まっているので、時間がない受験生は、先に予想問題集を解いて、それから逆算する形で公式テキストの内容を振り返ると良いでしょう。
テキストは高額ですが、メルカリ等を利用するとやや安く手に入れられることもあります。
自分のトレーニング知識とのずれを認識する
トレーニングを長く行っていると、ある程度は良いフォームと悪いフォームの区別がつくようになりますが、試験を受ける上では、NSCAが定めた正しいトレーニングフォームを把握する必要があります。
「このやり方以外もあるよね?」と思う場合でも、公式テキストに書かれていないやり方はテストでは間違いになるので、トレーニング熟練者ほど、その点に注意して学習を進める必要があるでしょう。
また、私のようにウエイトトレーニングには習熟していても、プライオメトリックトレーニングや有酸素性トレーニングについての知識は怪しいという場合もあると思います。
そのような場合は、自分の弱点分野を早めに洗い出して、徹底的に対策する必要があります。
グリップ幅や足幅は様々な意見があるところですが、テキストに書いてあるものが正解ととりあえずは覚えるようにしましょう。
予想問題集を繰り返し解く
公式テキストである程度の知識が固まってきたら、あとは実戦形式の問題演習を重ねると良いです。
NSCA-CPTの過去問を公開することは禁止されているため、まるっきり実際の試験と同じ内容のものを学習することはできませんが、似たような問題を掲載しているサイトがいくつかあり、それらは非常に勉強の助けになります。
以下が、私が参考にしたサイトです。
こちらのサイトには、本番に類似した形式の予想問題150問に加え、公式テキストの各章で覚えておきたいポイントに関する問題もまとめられています。
ある程度知識が貯まってから、本番を想定して問題を解いても良いですし、いきなり問題を解いて、勉強する必要がある部分を特定するような使い方もできると思います。
頻出の暗記事項をまとめたページもあるため、テスト直前の見直し等にも活用できます。
こちらのページでは、趣味で資格を取った方が、実際の試験で出題されたと思われる問題をまとめてくださっています。
解答には一部誤りだと思われる部分もありますが、本番を想定した練習には使えるサイトだと思われます。
テキストで学習しただけだと、知識がどのように問われるかが分かりませんが、これらのサイトを参照することで、実際の問題形式に慣れることができます。
まとめ
今回は、NSCA-CPTの勉強法について解説しました。
テキストを基本とする勉強法はどのような資格にも共通だと思いますが、NSCA-CPTに関しては、現場でどのように対応するかを問う設問もあるため、自身のトレーニング経験も高める必要があります。
パーソナルトレーナーとして活動することを考えている場合は、最低でも1年程度は自分でもトレーニングをして、様々な種目への理解を深めておくと良いでしょう。
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